青色申告と白色申告。
色々調べたけど、どっちがいいかわからない!
とりあえず白色でいいじゃん、という方。
いやいや、白色なら楽っていうのは一昔前。
今回は、青色申告と白色申告のちがいについてお話します。
白色申告なら、楽?
はい。白色申告なら楽。でした。
以前は、帳簿もつけず、鉛筆なめなめして、思い思いの数字を書いて申告していた人たちもいたと思います。
でもね、これだと、頑張らないもの勝ち。
帳簿つけるなんて、ちゃんとやるだけ税金かかって損じゃん。
ってなってしまいますよね。
マジメにやると損する世の中じゃ、みんなちゃんとやらなくなってしまう。
なので、数年前に変わりました。
白色申告でも、帳簿をつけないといけません。
このあとお話する青色申告の10万円控除と、大変さはあまり変わらなくなってしまいました。
青色申告の“控除”ってなに?
青色申告には大きく2種類の控除があります。
10万円と55万円(65万円)。
「控除できる金額がちがうのはわかるんだけど、なんかピンとこない。どういうこと?」
という方のために、まず、控除について。
控除というのは、“引けるよ!”ってこと。
どこからかというと、利益から。
所得税は、利益が多ければ税金は高くなるし、利益が少なければ税金は安くなります。
だから、利益から10万とか55万(65万)とか引けたら(=控除できたら)、利益が少なくなって、税金が安くなるんです。
白色だと、この青色控除の部分がないんです!
経費とは別に引ける10万とか55万(65万)って、大きいですよね。
青色申告するメリットは、それだけじゃない!
利益から引けるだけでも、税金が安くなるのですが、メリットはそれだけではありません。
さらに税金を安くしてくれる、さまざまなメリットがあります。
メリットその① 赤字を繰り越せる
例えば、「まだ事業を始めたばかりだから、利益なんて出るかわからない。
結局、赤字になっちゃった。」という場合。
白色だと、赤字の年は、税金も0円。
そして利益が出た年は、税金を払う。
とってもシンプルで、わかりやすいですよね。
青色申告だと、赤字の年の税金は当然0円ですが・・・
その後利益が出た年に、ちがいが出てくるんです!
赤字の年に、ちゃんと青色申告をして、売上-経費=マイナス○○円と申告しておきます。
そして、利益が出た年に
つまり、前年以前の赤字の金額を、利益が出た年に引くことができるんです。
これが、赤字を繰り越す最大のメリット。
白色申告にはない、青色申告にだけあるメリット。
今は利益がなくても、将来利益が出るなら、節税になるんです。
裏を返せば、ずーっと利益が出ないとすると、この恩恵は受けられません。
繰り越せるのは3年間(法人は10年間)。
有給休暇みたいですよね。使わないと消えちゃうんです。
だから、利益を出して、青色申告して、節税して、お金を増やす。
これが大事。
白色申告は気持ち的に楽かもしれませんが、結局帳簿はつけないといけないし、事業を続けるなら青色申告の方がお得です。
次回